潰瘍性大腸炎で見られる腹痛はどのような痛みですか?
けいれん性の強い痛みや持続的な鈍い痛みが起こることがあります。血便や下痢を伴うことがあり、症状は再燃と寛解を繰り返すとされています。
潰瘍性大腸炎の腹痛の特徴
潰瘍性大腸炎では、大腸の粘膜に炎症が起こることで腹痛が生じます。痛みの種類は主に以下の2つです(難病情報センター)。
- けいれん性の腹痛:腸が強く収縮することで起こる、波のある激しい痛みです
- 持続的な腹痛:鈍い痛みが長く続くタイプです
痛みの程度は炎症の強さや広がりによって異なり、軽い違和感から強い痛みまでさまざまです。また、ストレスにより腹痛や下痢といった症状が悪化することも指摘されています(難病情報センター)。
潰瘍性大腸炎の病型と腹痛の違い
潰瘍性大腸炎は、炎症が広がる範囲によっていくつかの病型に分けられます(難病情報センター)。
- 直腸炎型:炎症が直腸のみにとどまるタイプです
- 左側大腸炎型:炎症が大腸の左側まで広がるタイプです
- 全大腸炎型:大腸全体に炎症が及ぶタイプで、腹痛が強くなりやすい傾向があります
一般的に、炎症の範囲が広いほど、腹痛をはじめとする症状が強くなりやすいとされています(炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020)。
潰瘍性大腸炎の腹痛以外の主な症状
潰瘍性大腸炎では、腹痛のほかにも以下のような症状がみられることがあります(難病情報センター)。
- 血便・粘血便:便に血液や粘液が混じります
- 下痢:1日に何度もやわらかい便や水のような便が出ます
- 発熱:炎症が強いときに熱が出ることがあります
- 体重減少・貧血:長引く下痢や出血により栄養状態が悪化することがあります
これらの症状はよくなったり(寛解)、悪くなったり(再燃)を繰り返すのが特徴です(難病情報センター)。
潰瘍性大腸炎の腹痛が悪化したときの注意点
腹痛が急に強くなったり、1日の排便回数が6回以上に増えたり、血便の量が増えたりした場合は、病状が悪化している可能性があります(難病情報センター)。さらに、37.5℃以上の発熱や脈拍数の増加がみられる場合は重症化が疑われます。腹痛の悪化や血便の増加など、気になる症状がある場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
難病情報センター.潰瘍性大腸炎(指定難病97).難病情報センター,https://www.nanbyou.or.jp/entry/62(参照 2026-07-21)
“潰瘍性大腸炎(指定難病97)診断・治療指針(医療従事者向け)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/218,(参照 2026-07-21).
“潰瘍性大腸炎(指定難病97)FAQ(よくある質問と回答)”.難病情報センター.https://www.nanbyou.or.jp/entry/441,(参照 2026-07-21).
日本消化器学会. 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版). 南江堂. 2020
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富士在宅診療所 一般内科
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