ネフローゼ症候群
「ネフローゼ症候群」とは、腎臓の異常で血液から尿へタンパク質が大量に漏れてしまうことで起こる病気です。主な症状には、体のむくみ、体重の増加、だるさ、尿の泡立ちなどがあり、原因にはアレルギー、ウイルス感染症、薬剤、悪性腫瘍、膠原病などが考えられます。腎臓の病気なので、腎臓内科で治療することがほとんどですが、膠原病でネフローゼ症候群を起こしている場合には、膠原病内科と腎臓内科で治療にあたることもあります。
虎の門病院分院 腎臓内科
大庭 悠貴 監修
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腎臓の異常で血液から尿へタンパク質が大量に漏れてしまうことで起こる病気です。
アレルギー、薬剤、ウイルス感染症、膠原病、悪性腫瘍などとの関連が考えられます。
病型によって異なりますが、平均余命が10年程度短くなると言われています。
9割が原因不明で、ステロイドや免疫抑制療法が効かない場合は末期腎不全に至るリスクが高いです。
膠原病、 糖尿病、 感染症、 悪性腫瘍、 薬剤、 遺伝など多岐にわたります。
腎不全が進行し透析を要したり、感染症に罹りやすくなったり、血栓塞栓症、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高くなります。
尿量は減少し急性腎障害を起こすことがあります。
ネフローゼ症候群において低蛋白血症は必ずみられます。
明らかな原因となる疾患がない特発性のネフローゼ症候群を一次性ネフローゼ症候群と呼びます。
ネフローゼ症候群の原因となる疾患をもつ続発性のネフローゼ症候群を二次性ネフローゼ症候群と呼びます。
一次性ネフローゼ症候群の重要な疾患で、電子顕微鏡ではじめて変化が観察されることから付いた病名です。
大きく一次性と二次性に分類され、それぞれに細かな病型が存在します。
ネフローゼ症候群において低アルブミン血症は必ずみられます。
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