糖尿病
「糖尿病」とは、血液中の糖分量が増えることで様々な問題が起こる病気です。生活習慣病の一つに分類されているのは「2型糖尿病」で、糖尿病患者の9割以上を占めるといわれています。主に血糖値をコントロールするインスリンの働きの悪化や分泌の減少、生活習慣の乱れなどが原因として考えられます。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
おすすめのQ&A
もっと見る治療について
有酸素運動とレジスタンストレーニングを組み合わせます。
生活習慣の改善と服薬がメインです。必要な人はインスリン注射も行います。
生活習慣を整えることが重要ですが、予防不可能な場合もある病気なので、きちんと健康診断を受けましょう。
血糖の吸収が緩やかな食べ物やタンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルを含む食品が適しています。また、動物性脂肪の摂り過ぎにも注意しましょう。
糖尿病を完全に治すことはできません。まず、食事療法と運動療法を取り入れて血糖値を改善し、必要に応じて、薬を服用して血糖値を下げます。血糖値を正常範囲に戻すことが理想ですが、正常値に到達しなくても、健康な人と同様の状態で生活することを目指して治療を行います。
血糖コントロールはまず、食事と運動で行います。糖尿病の種類や症状に応じて、薬物療法も行われます。
インスリンの自己注射を1日1回以上行っている患者さんに限り、保険適用になります。
強度の高い激しい運動は推奨されておらず、中等度の運動を継続することが大切です。
糖尿病運動療法は、血糖値や合併症のある方は注意しましょう。低血糖時や体調不良時は避けましょう。
糖尿病の方は塩分制限が大切です。高血圧や腎臓病予防のため、1日6g未満が目安となります。
糖尿病の方が足浴する際は注意が必要です。傷などがある場合は避け、ぬるま湯で短時間にとどめましょう。
糖尿病で足を切断する際の費用は切除範囲などで変動します。日本では保険が適用されます。
病気について
インスリンインデックス、Cペプチド、HOMA-βを使います。
血糖値が高い状態が慢性的に続く病気のことを「糖尿病」と言います。
生活習慣や加齢が主な原因です。具体的には食べすぎ・飲みすぎ、運動不足、肥満、喫煙、ストレスなどが挙げられます。
放置すると、心臓や脳をはじめ体のあちこちに怖い病気を引き起こすおそれがあるためです。
HbA1c値が6.5%以上で糖尿病の可能性があります。また、HbA1c値が7%以上になると合併症を起こすリスクが高くなります。
空腹時の血糖値が126 mg/dL以上、平常時の血糖値が200mg/dL以上となります。
1型糖尿病はインスリンがほとんど出なくなる病気で、2型糖尿病はインスリンが出にくくなったり効きにくくなったりする病気です。
2型糖尿病の発症には複数の遺伝子が関係しています。
残念ながらランキングはありません。特定の食品だけに頼らず、バランスの取れた食事と適度な運動が血糖値コントロールの基本です。
糖尿病は「治る」というより「上手に付き合っていく」病気と言えます。
糖尿病だからといって食べてはいけないものはなく、バランスよく食べることが重要です。
diabetesは糖尿病(diabetes mellitus)を意味する単語です。
血液内にケトン体がたまった状態をケトーシスと呼び、さらに血液が酸性に傾くとケトアシドーシスとなります。
糖尿病の急性合併症のひとつであり、すぐに治療が必要な状態です。
血液中に乳酸が蓄積した状態であり、一度発症すると臓器障害など重篤な状態になる可能性があります。
インスリンが十分分泌されているにもかかわらず、働きにくくなってしまっている状態のことです。
血糖値が非常に高くなり、脱水を引き起こす糖尿病の急性合併症のひとつです。
絶対に受けてはいけないわけではありませんが、感覚が鈍くなっている患者さんは注意が必要です。
高血糖を伴わないケトアシドーシスであり、SGLT2阻害薬を服用している患者さんで報告されています。
総エネルギー量の50~60%を炭水化物摂取比率とすることが推奨されていますが、必要量は患者さんにより異なります。
筋トレが原因で糖尿病になることはなく、むしろ継続的な運動は健康によいと考えられます。
Cペプチドはインスリンにくっついて出てくるタンパク質であり、測定することでインスリン分泌能を調べることができます。
基本的には自然陣痛を待ちますが、リスクのある場合には早めに出産することもあります。
がんの治療により血糖値が上がることがあります。
インスリンが少なくなる原因として、遺伝的要因や膵臓の機能の低下が挙げられます。
ケトン体は母体や胎児の生命に関わる危険性があります。
膵臓からのインスリンの分泌を促すホルモンであり、血糖値を下げる作用があります。
糖尿病患者さんが療養生活を送れるよう支援する専門資格です。食事や運動など生活全般をサポートします。
NGSP値は、血糖コントロール状態を示す指標です。6.5%以上で糖尿病の可能性が考えられます。
妊娠糖尿病では巨大児のリスクが上がります。食事・運動・インスリンの管理でリスクを下げられます。
術後高血糖は、手術によるストレスで血糖値が上がることです。感染症リスクも高まるため、血糖値管理が重要です。
糖尿病の方は、膀胱炎のリスクが上がります。尿糖で細菌が繁殖しやすく、免疫力も低下しているためです。
インスリン分泌能とは、血糖値を下げるインスリンを作る力のことです。低下すると糖尿病のリスクが上がります
高血糖による免疫細胞の機能低下や血管の損傷が原因です。感染症予防を徹底し、早期治療が重要です。
妊娠糖尿病の方は、分食がおすすめです。食事を5~6回に分け、血糖値の急上昇を抑えます。
検査について
主に血液検査を行います。
糖が含まれていない普通の水は、検査結果には影響ありません。
食前30分に血糖測定することで、食事の影響を受けない正確な値を把握できます。薬の効果判定などに重要です。
糖尿病CGMは、24時間血糖値を測定できるシステムです。詳細な変動を把握でき、低血糖・高血糖をアラームで通知します。
スマートウォッチで正確に血糖値を測ることは難しいのが現状です。
献血では糖尿病の診断はできませんが、血糖値の異常がみつかることもあります。
症状について
糖尿病の初期段階では自覚症状はほとんど起こりません。
代表的な症状としては、尿が増える・喉が乾く・体重が減る・口や尿から甘い匂いがする・手足がしびれる等が挙げられます。
神経障害や網膜症・腎症・動脈硬化症・意識障害などの症状が出ることがあります。
女性にだけ現れる症状ではありませんが、喉の渇きなどが初期症状として現れます。
皮膚の乾燥・亀裂、傷の治りにくさ、違和感やしびれ、冷感、ほてり、痛みなど、さまざまな症状が現れます。症状が進行すると感覚がなくなってしまったり、足壊疽を起こすこともあります。
糖尿病になると筋肉痛のような痛みを感じることがあります。高血糖が神経や血管を傷つけ、筋肉に影響するためです。
受診について
健康診断について
診断について
手続きや支援について
薬について
腎機能が保たれていればビグアナイド系を第一選択として、心血管疾患や腎不全の有無で薬剤の選択を考えます。
時効型や中間型のインスリンは継続をし、食事摂取量にあわせて内服薬や速攻型インスリンを調整します。
HbA1c(NGSP)=グリコアルブミン÷4+2 と考えると良いです。
現在、飲み薬が8種類、注射薬が3種類あります。患者さんの状態により使うお薬は変わりますが、国際的に第一選択薬とされているのはメトホルミンです。
慢性腎臓病の予後を改善する効果があります。
効果が出るまでの時間や特徴により、大きく6種類に分けられます。
医師の指示に従い、正しく投与を行います。使用後は指定の場所に注射針を廃棄してください。
健康な方のインスリン注射は大変危険です。低血糖により意識障害など、命に関わる事態もあります。
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