糖尿病でケトン体が高い場合の原因を教えてください。
糖尿病でインスリンの働きが不足すると脂肪が分解されてケトン体が作られます。
糖尿病患者さんにおいて、ケトン体が高値となる主な原因は、インスリンの作用不足により脂肪の分解が起こり、肝臓でケトン体生成が増加することです。
この状態はケトーシスと呼ばれ、代謝性アシドーシス（体内のバランスが酸性に傾いた状態）を起こすと、糖尿病性ケトアシドーシスという緊急状態となります。
糖尿病性ケトアシドーシスは、1型糖尿病患者さんに多くみられますが、2型糖尿病患者さんでも、ソフトドリンクの飲みすぎなどが原因で発症することがあります。
また、SGLT2阻害薬という薬を飲んでいる人は血糖値が高くなくても、ケトン体が高くなる正常血糖ケトアシドーシスを起こすことがあります。
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医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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