妊娠糖尿病の診断基準を教えてください。
75g経口ブドウ糖負荷試験で以下のいずれかの値が該当する場合に妊娠糖尿病と診断されます(空腹時血糖値:92mg/dL以上・1時間後血糖値:180mg/dL以上・2時間後血糖値:153mg/dL以上)。
妊娠糖尿病の診断は、75g経口ブドウ糖負荷試験を用いて行われます。
以下のいずれかの値が該当する場合に、妊娠糖尿病と診断されます。
- 空腹時血糖値:92mg/dL以上
- 1時間後血糖値:180mg/dL以上
- 2時間後血糖値:153mg/dL以上
妊娠中の高血糖(糖代謝異常)には妊娠糖尿病のほか、「妊娠中の明らかな糖尿病」「糖尿病合併妊娠」があり、次のように検査をして調べます。
妊娠初期に随時血糖値を測定し、異常値がみられたら(例えば95mg/dLや100mg/dL以上など各医療施設で基準を設定)、75g経口ブドウ糖負荷試験を行うかHbA1c値を測定します。
妊娠初期に異常がなくても、妊娠中期(妊娠24~28週)にグルコースチャレンジテスト(140mg/dL以上が陽性)を行うか、随時血糖値(100mg/dL以上が陽性)を測定し、異常値がみられたら75g経口ブドウ糖負荷試験を行います。
1. 妊娠中の明らかな糖尿病
以下のいずれかを満たした場合に診断する。
- 空腹時血糖値 ≧126mg/dL
- HbA1c値 ≧6.5%
*随時血糖値≧200mg/dLあるいは75g経口ブドウ糖負荷試験で、2時間値≧200mg/dLの場合は、妊娠中の明らかな糖尿病の存在を念頭に置き、その基準を満たすかどうか確認する。
2. 糖尿病合併妊娠
- 妊娠前にすでに診断されている糖尿病
- 確実な糖尿病網膜症があるもの
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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