糖尿病の場合、傷が治りにくいのはなぜですか?
糖尿病では、体の傷を治す力が弱くなるため、傷が治りにくくなります。
糖尿病では、傷の治癒が遅れる原因として、慢性的な炎症、血管が新しく作られることの障害、傷を修復する細胞の機能低下などが複合的に関係しています。
糖尿病患者さんの傷では、マクロファージ(細菌や壊れた細胞を食べる掃除役の細胞)の「炎症型」が持続し、「抗炎症型」への移行が妨げられるため、傷が治るのに時間がかかります。
また、血管を新しく作るために必要な物質が減り、傷ができた部分への酸素の供給や免疫細胞の移動が妨げられます。
さらに、傷を修復する細胞が増えず、コラーゲンが合成されにくいため、傷痕も組織も弱くなります。
糖尿病ではこのような傷を治す過程がいくつも障害されるため、傷が治りにくく慢性化しやすくなります。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
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