ケトン体は胎児にどのような影響がありますか?
ケトン体は母体や胎児の生命に関わる危険性があります。
インスリンが上手く働かずに糖からエネルギーを作れない場合には、脂肪がエネルギー源として利用され、その際にケトン体が発生します。
妊娠中では、母体の血糖は胎児のエネルギー源として優先的に使われるため、母体は空腹時には脂肪をエネルギー源として利用し、ケトン体の産生が増加します。
過剰のケトン体は糖尿病ケトアシドーシスを引き起こす危険があります。
糖尿病ケトアシドーシスは、ケトン体が著しく高くなることにより血液が酸性に傾くことによって起こる、胎児と母体の生命にかかわる重症な合併症です。
また、動物実験ではケトン体は催奇形性物質であることが報告されています。
妊娠中は非妊娠時よりも起こりやすくなっているため、エネルギー制限には注意が必要です。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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