インフリキシマブ(レミケードⓇ️)にはどのような副作用がありますか?
重大な副作用として、敗血症・肺炎・結核などの重篤な感染症や、使用中または使用後2時間以内に血圧低下・息苦しさ・痙攣などの症状が現れることがあります。
インフリキシマブ(レミケードⓇ️)は、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)、関節リウマチ、乾癬などの治療に使用されるお薬です。
インフリキシマブは、炎症を引き起こす体内物質であるTNFαに作用することで炎症を抑えます。
主な副作用と重大な副作用について、次のように報告されています。
主な副作用(5%以上)
など
重大な副作用
敗血症・肺炎・結核などの重篤感染症
- 敗血症(感染症によって引き起こる全身の臓器障害)・肺炎・脳炎・髄膜炎などの重篤な感染症:3.5%
- 結核:0.3%
で起こると報告されています。
具体的な症状として、発熱、意識がもうろうとする、身体がだるい、咳や痰が出る、息苦しさなどがあります。
インフュージョン・リアクション
重篤なインフュージョン・リアクション(使用中~使用後に見られる注射に伴う反応)は0.6%に起こると報告されています。
具体的な症状としては、
- 血圧の低下
- 息苦しさ
- 全身の発疹
などがあります。インフュージョン・リアクションの症状や重症度はさまざまで、一時的な頭痛・吐き気・動悸などの症状はより高頻度に起きます。
その他の副作用
他にも、
- 脱髄疾患(だつずいしっかん)という神経の病気:0.1%
- 間質性肺炎:0.5%
- 白血球・血小板などの血液の細胞が減少する重篤な血液障害:0.1%
などの副作用が起こることがあります。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
(参考文献)
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