インフリキシマブ（レミケードⓇ）の死亡例はありますか？

インフリキシマブ（レミケードⓇ）との関連が否定できない死亡例が報告されています。
具体的には、以下のケースがあります。

重篤な感染症

死亡に至った原因の多くは、重篤な感染症によるものです。インフリキシマブは感染症に対する免疫力を低下させます。そのため、

• 感染症にかかっている時には使用しない
• 使用中に感染症にかかった場合はすぐに治療をする

などの対策が重要です。
インフリキシマブを使用している時期に、発熱、倦怠感、息苦しさなどの症状が起きた場合には、早めにかかりつけの病院を受診しましょう。

結核

結核の症状がある人には、インフリキシマブを使用してはいけません。（禁忌）
一方で、過去に結核にかかり現在無症状の人であっても、インフリキシマブを使用することで、結核の症状が出て急激に悪化することがあります。
このため、インフリキシマブによる治療を開始する前に、結核にかかったことがあるかどうかを診察や画像検査でチェックすることが大切です。

うっ血性心不全

インフリキシマブの臨床試験で、心不全症状の悪化による死亡例が報告されています。
このため、うっ血性心不全の患者さんにインフリキシマブを使用してはいけません。（禁忌）
インフリキシマブを使用している時期に、

• 急に足がむくんできた
• 体重が短期間で増えた
• 息苦しい

などの症状が見られた場合には、早めにかかりつけの病院を受診しましょう。