インフリキシマブ(レミケードⓇ)を使ってはいけない人(禁忌)は、どのような人でしょうか?

重篤な感染症や結核にかかっている、インフリキシマブや類似薬でアレルギーを起こしたことがある、多発性硬化症などの脱髄疾患(だつずいしっかん)やうっ血性心不全の持病があるなどの患者さんは禁忌です。

解説

次の患者さんは、インフリキシマブ(レミケードⓇ)を使ってはいけません。

重篤な感染症や結核にかかっている

インフリキシマブは感染症に対する抵抗力を弱めてしまうため、感染症や結核の症状が悪化してしまう可能性があります。

インフリキシマブや類似薬でアレルギーを起こしたことがある

アレルギーを起こしたことがある患者さんが再びインフリキシマブを使うと、重篤なアレルギーやインフュージョン・リアクション(使用中~使用後に見られる注射に伴う反応)を起こす可能性があります。

多発性硬化症などの脱髄疾患

インフリキシマブを含む抗TNFα製剤によって、神経細胞に異常がおきる脱髄疾患が悪化する可能性があります。

うっ血性心不全

海外の臨床試験で、うっ血性心不全の患者に対してインフリキシマブを使用すると、心不全の悪化による入院率や死亡率が上昇したという報告があります。このため、うっ血性心不全の患者さんへの使用は禁忌とされています。

公開日

最終更新日

医療法人社団明世会成城内科 消化器科

重松 秀 監修

(参考文献)

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