潰瘍性大腸炎の予防のためにできることを教えてください。
確立された予防法はないものの、生活習慣を整えることが大切とされています。
潰瘍性大腸炎は原因が完全には解明されておらず、確実な予防法は確立されていません。ただし、発症や再燃に関わるとされる要因を知り、日常生活を整えることが大切です。
潰瘍性大腸炎の原因
潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に慢性的な炎症が起こる病気で、国の指定難病のひとつです。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な体質に食事や腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:腸内に住む細菌の集まり)の変化、感染症などの環境因子が加わり、腸の免疫が過剰に反応することで発症すると考えられています(炎症性腸疾患診療ガイドライン2020)。
潰瘍性大腸炎の予防法は確立されていない
潰瘍性大腸炎は原因不明の大腸の炎症性疾患であり、現時点では確実に発症を防ぐ方法は確立されていません(厚生労働省研究班)。「これをすれば必ず防げる」という方法はありませんが、発症に関わるとされる環境因子を意識して日常生活を整えることには、一定の意義があると考えられています。
潰瘍性大腸炎の予防のために心がけたい生活習慣
確立された予防法はないものの、以下のような生活習慣を心がけることが大切とされています。
- バランスのよい食事:脂肪分や糖分の過剰摂取を控え、栄養バランスのとれた食事を意識することが大切です
- 規則正しい生活リズム:十分な睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが重要とされています(難病情報センター)
- ストレスの管理:肉体的・精神的なストレスが症状の再燃(さいねん:症状がぶり返すこと)を引き起こす可能性が指摘されています(難病情報センター)
- 飲酒・喫煙を控える:大量の飲酒や喫煙は体への負担となるため、控えめにすることが望ましいとされています
潰瘍性大腸炎の症状
潰瘍性大腸炎の主な症状には、血便や下痢、腹痛などがあります。症状が落ち着いた状態(寛解)と悪化した状態(再燃)を繰り返すことが特徴です(難病情報センター)。寛解期には特別な食事制限は必要ないとされていますが、日頃から体調の変化に注意し、気になる症状がある場合は、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
日本消化器病学会編. 炎症性腸疾患(IBD)診療ガイドライン2020(改訂第2版). 南江堂, 2020.
難治性炎症性腸管障害に関する調査研究(久松班). 潰瘍性大腸炎・クローン病 診断基準・治療指針 令和5年度改訂版. 厚生労働科学研究費補助金 難治性疾患政策研究事業, 2024.
難病情報センター『潰瘍性大腸炎(指定難病97)』https://www.nanbyou.or.jp/entry/218,(参照 2026-08-31).
難病情報センター『潰瘍性大腸炎(指定難病97)- 病気の解説(一般利用者向け)』https://www.nanbyou.or.jp/entry/441,(参照 2026-08-31).
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富士在宅診療所 一般内科
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