なかなか治らない潰瘍性大腸炎の薬にはどのようなものがありますか?
なかなか治らない潰瘍性大腸炎の治療には、免疫を抑える薬や炎症を起こす物質を中和する薬を用います。
なかなか治らない潰瘍性大腸炎の治療には、免疫を抑える薬や炎症を起こす物質を中和する薬を用います。
具体的には、以下のようなものがあります。
- カルシニューリン阻害薬(タクロリムス、シクロスポリン):
自分の免疫を抑えることで作用を発揮する。
- チオプリン製剤(アザチオプリン):
免疫を抑制する作用があり、ステロイド依存性/抵抗性の寛解維持に用いられる。
- TNF-α抗体製剤(インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ):
炎症を伝える物質であるTNF-αを中和し、炎症を抑える。
- IL12/23抗体製剤(ウステキヌマブ、ミリキヅマブ):
炎症を引き起こす細胞への変化を促進するIL12とIL23という物質を阻害することで、炎症を抑える。
- インテグリン阻害剤(ベドリズマブ、カログラストメチル):
細胞の接着物質を阻害することで、腸管に炎症を起こす細胞が接着しないようにし、炎症を抑える。
- JAK阻害薬(トファシチニブ、フィルゴチニブ、ウパダシチニブ):
炎症を引き起こす細胞内の伝達経路を阻害することで作用を発揮する。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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潰瘍性大腸炎
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潰瘍性大腸炎とはどのような病気ですか?
大腸の粘膜に炎症が起こり、ただれや潰瘍ができる病気です。
潰瘍性大腸炎ではどのような症状が見られますか?
腹痛、下痢、便に血液が混ざるなどの症状が現れます。重症化すると貧血、めまいなども起こります。
潰瘍性大腸炎になる原因は何ですか?
原因はいまだ明らかでなく、難病の一つとされています。
潰瘍性大腸炎にはどのような人がなりやすいですか?
男女差はなく、若者から高齢者まで発症する可能性があります。
潰瘍性大腸炎を放置するとどうなりますか?
出血したり、腸が異常に膨らんだり、腸に穴があくなど重症な合併症をおこす危険があります。
潰瘍性大腸炎は大腸がんと関係がありますか?
7~8年以上経過すると、大腸がんを発症しやすいことがわかっています。
潰瘍性大腸炎ではどのような検査を行いますか?
おもに大腸の内視鏡検査を行います。
潰瘍性大腸炎の予防のためにできることを教えてください。
予防法は確立されていませんが、規則正しい食生活は大切だと言われています。
潰瘍性大腸炎ではどのような治療を行いますか?
おもに大腸の炎症を抑える薬で治療します。
潰瘍性大腸炎は一度治っても再発しますか?
再発する場合も多いので、薬の減量や中止については医師と相談しましょう。
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