なかなか治らない潰瘍性大腸炎の薬にはどのようなものがありますか?
なかなか治らない潰瘍性大腸炎の治療には、免疫を抑える薬や炎症を起こす物質を中和する薬を用います。
なかなか治らない潰瘍性大腸炎の治療には、免疫を抑える薬や炎症を起こす物質を中和する薬を用います。
具体的には、以下のようなものがあります。
- カルシニューリン阻害薬(タクロリムス、シクロスポリン):
自分の免疫を抑えることで作用を発揮する。
- チオプリン製剤(アザチオプリン):
免疫を抑制する作用があり、ステロイド依存性/抵抗性の寛解維持に用いられる。
- TNF-α抗体製剤(インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブ):
炎症を伝える物質であるTNF-αを中和し、炎症を抑える。
- IL12/23抗体製剤(ウステキヌマブ、ミリキヅマブ):
炎症を引き起こす細胞への変化を促進するIL12とIL23という物質を阻害することで、炎症を抑える。
- インテグリン阻害剤(ベドリズマブ、カログラストメチル):
細胞の接着物質を阻害することで、腸管に炎症を起こす細胞が接着しないようにし、炎症を抑える。
- JAK阻害薬(トファシチニブ、フィルゴチニブ、ウパダシチニブ):
炎症を引き起こす細胞内の伝達経路を阻害することで作用を発揮する。
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最終更新日:
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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