強度近視
強度近視とは、近視の中でも特に度数が強くなり、眼軸長(眼球の前後方向の長さ)が異常に伸びてしまった状態のことです。近視が進行すると、網脈絡膜萎縮、黄斑症、緑内障などの重篤な合併症を引き起こし、失明にもつながることがあるため、自覚症状が軽くても定期的な眼科受診を心がけることが大切です。
東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
「強度近視」とはどのような病気ですか?
近視の中でも特に度数が強くなり、眼軸長(眼球の前後方向の長さ)が異常に伸びてしまった状態のことです。
強度近視の場合、日常生活で気を付けることはありますか?
正常な人より眼球が弱いため、目をこすったり、ぶつけたり、ぎゅっと強くつぶったりしないことが大切です。
強度近視のメガネの度数はどのくらいですか?
強度近視の場合、メガネレンズの度数は−6.00D以上となります。
強度近視による失明率はどのくらいですか?
強度近視の約6%の方は治療をしても10年以内に失明すると言われています。
強度の近視6D以上は、絶対してはいけないことはありますか?
目をぶつけたり、必要以上にこすったり、目に圧力をかけないようにし、ぎゅっと強く目をつぶることは避けましょう。
強度近視で失明が不安です。失明してしまう割合はどれくらいですか?
強度近視で黄斑病を発症している場合、そのうち約6%は10年以内に失明する可能性が高いと言われています。
症状について
強度近視の原因は何がありますか?
近業や屋外活動の減少といった環境的要因と遺伝的要因の両方が関係していると言われています。
強度近視ではどのような症状がありますか?
遠方のものがぼやけたり、かすんだり、中心がゆがんだり暗くなったりして見えるなどの症状が現れます。
強度近視には初期症状はありますか?
強度近視を含めた屈折異常では、ピントが合わなくなっていくことがあります。
強度近視のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
強度近視では失明することもありますか?
失明の原因として強度近視が最も多く、強度近視に黄斑症を合併した場合、失明することがあります。
強度近視の人が自力で視力回復することはできますか?
基本的に強度近視による視力低下を自力で回復することは難しいです。
治療について
強度近視の場合、主にどのような治療をしますか?
強度近視やその合併症では、外科的手術やレーザー治療、抗VEGF薬の注射による治療などが行われます。
強度近視を回復する方法はどのようななものですか?
眼球の中にレンズを埋め込むICL(眼内コンタクトレンズ)手術によって近視を矯正することができます。
強度近視用で、かけたときにあまり目が小さくならない眼鏡はありますか?
強度近視の場合でも、選ぶフレームやレンズによって、目が小さくなる影響を軽減することは可能です。
強度近視は、ICLで治療可能ですか?
ICLで治療することは可能ですが、リスクもあるため眼科医の説明を受け、自分に適しているか確認することが大切です。
受診について
薬について
(参考文献)
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