デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

低カルシウム血症、顎骨壊死、皮膚感染症などが主な副作用です。アレルギー反応もまれにあります。治療前に評価と定期的なモニタリングが重要です。

解説

デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)は、骨吸収を抑えることで骨密度を高める効果がある一方、いくつかの副作用が報告されています。

主な副作用としては、低カルシウム血症、顎骨壊死、皮膚感染症などが挙げられます。

低カルシウム血症は、血液中のカルシウム濃度が低下する状態で、しびれや筋肉のけいれん、意識障害などを引き起こすことがあります。

デノスマブは、骨からのカルシウム放出を抑えるため、血中カルシウムが減少することがあります。そのため、治療前にビタミンDとカルシウムの補充が推奨されます。

顎骨壊死は、顎の骨が壊死(死んでしまう)状態であり、骨の代謝が抑えられ、血流が悪くなることで発生します。

歯科治療(抜歯など)後に起こりやすいとされており、治療前に歯科受診を行い、口腔内の状態を整えることが重要です。

皮膚感染症は、皮膚の細菌感染で、赤み・腫れ・熱感・痛みを伴います。

免疫調節作用の影響と考えられており、症状が出たら早めに医師に相談し、抗菌薬治療を行います。まれにアレルギー反応(発疹、かゆみ、呼吸困難など)が起こることもあります。重篤な場合はアナフィラキシーに至ることもあります。

これらの副作用はすべての人に起こるわけではありませんが、リスクを理解し、適切に管理することが大切です。

公開日

最終更新日

福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長

井林 雄太 監修

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