低カルシウム血症
「低カルシウム血症」とは、血清総カルシウム値が8.5 mg/dL未満に低下し、筋収縮や神経伝達に必要なカルシウムが不足する病気です。痙攣やテタニー、しびれ、低血圧、心不全などの症状がみられます。意識障害やけいれんがある場合は救急受診を、慢性的な症状が続く場合は内分泌科や腎臓内科を受診しましょう。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
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血液中のカルシウムの濃度が正常範囲より低くなる病気です。
副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏、吸収不良、慢性腎不全などがあります。
腎不全では活性型ビタミンDの量が下がり、低カルシウム血症を起こしやすくなります。
カルシウムやビタミンDが多く含まれる食品を積極的に摂りましょう。
低カルシウム血症はテタニー症状(手足のしびれやけいれん)の原因となります。
低カルシウム血症ではカルシウムが不足すると、手足のけいれんやしびれが現れます。重度の場合、意識障害や不整脈を起こすことがあります。
クボステック徴候は顔面神経を刺激することで起こる筋肉のけいれんです。低カルシウム血症の診断に有用な所見の一つです。
カルシウム補正とは、血液中のカルシウム値をアルブミンの濃度に基づいて修正することです。
低カルシウム血症では筋肉や神経が緊張し、身体的・精神的疲労感が生じやすくなります。
急性の低カルシウム血症ではカルシウム製剤の注射、慢性の低カルシウム血症では内服薬でカルシウムを補充します。
症状について
手足のしびれや異常感覚、けいれんなどが主な症状です。
急性の場合は手足や口周囲の異常感覚、筋肉の痙攣が初期に現れる可能性があります。慢性の場合、初期症状はありません。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
低カルシウム血症で爪に症状が現れることは多くはありませんが、副甲状腺ホルモンの分泌低下による低カルシウム血症では爪が弱くなることがあります。
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(参考文献)
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