低カルシウム血症とクボステック徴候の関係性を教えてください。
クボステック徴候は顔面神経を刺激することで起こる筋肉のけいれんです。低カルシウム血症の診断に有用な所見の一つです。
低カルシウム血症では筋肉・神経の興奮性が高まり、テタニー(筋肉の意図しない収縮)症状が出現することがあります。
クヴォステク徴候(Chvostek徴候)は、この神経過敏状態で現れる診察所見の一つで、顔面神経を刺激すると顔面の筋肉のけいれんが起こる徴候のことです。
クヴォステク徴候は低カルシウム血症の診断の手がかりにはなるものの、健康な人の25%にも見られるため、この徴候が現れたとしても診断を確定することはできません。
血清カルシウムが1 g/dL上昇するごとに、クヴォステク徴候が現れる確率は約4%増加すると報告されています。
一方で、トルソー徴候(腕に血圧計のカフを収縮期血圧より高い圧で数分間巻くと、手や手指に特有のけいれん(“助産師の手”と呼ばれる)が誘発されること)の方が低カルシウム血症に特異的であり、こちらも評価することが推奨されます。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
低カルシウム血症
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ医療AIに不調を相談
医療AIパートナー ユビー
24時間いつでも健康の悩みを気軽にチャットで相談できるあなただけの医療AIパートナー。なんとなく不調な時や人に相談しづらい悩みがあるときも、どんな相談もOKです