敗血症
「敗血症」とは、微生物などによる感染により臓器障害を生じている病態のことを指します。心臓や肺、腎臓など生命に関わる機能が低下し、生命に関わる重篤な状態です。65歳以上の高齢者がかかりやすい病気であり、血圧低下などによる敗血症ショックによる死亡率は20〜30%と言われています。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
微生物に感染することで多臓器不全を生じ、生命を脅かすような状態になります。
細菌、ウイルスや真菌などにより感染し、臓器の機能不全を起こします。
乳幼児や65歳以上の高齢者、抗がん剤治療薬中などによって免疫が低下している方がかかりやすいです。
人から人へ感染することはありません。
薬物療法により完治はしますが、重篤な状態の場合は治療期間も長くなり、数ヶ月程度になります。
敗血症の余命については、特に高齢者において予後が不良であることが知られています。
体の中で感染が広がり、多臓器不全を起こし敗血症性ショックという命の危険が非常に高い状態になります。
体の中で感染が広がることで、血圧が異常に下がり、重要な臓器に血液が届かなくなる危険な状態のことです。
菌血症は「血液の中に菌がいる状態」、敗血症は「感染によって体の臓器がダメージを受けている状態」です。
敗血症が進行し、DICという合併症を引き起こすと、皮膚が赤くなる、あざのように紫色になることがあります。
尿路感染症が進行し、細菌が血流に侵入すると、尿路性敗血症を引き起こす可能性があります。
敗血症自体を直接予防するワクチンは存在しません。
敗血症による体の炎症とストレス状態によって血糖値が上がりやすくなります。
敗血症になると低血糖が起きることがあり、特に腎臓や肝臓の病気がある人では、そのリスクが高くなると報告されています。
糖尿病は免疫機能の低下や血管障害を引き起こすことで敗血症のリスクが高くなります。
症状について
悪寒や発熱、病気の進行に伴って意識低下、血圧低下、息苦しさなども見られます。
初期症状としては、悪寒、発熱、心拍数の上昇などが挙げられます。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
血圧低下、尿量の著しい減少、意識の混濁や錯乱、呼吸困難、皮膚の冷感や湿潤などが挙げられます。
敗血症になると体の中でサイトカインという物質が作られ、その作用により発熱や血圧低下が起こります。
治療について
受診について
検査について
(参考文献)
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ