敗血症と菌血症の違いを教えてください。
菌血症は「血液の中に菌がいる状態」、敗血症は「感染によって体の臓器がダメージを受けている状態」です。
敗血症と菌血症は、似ているようで実は違う病態です。
菌血症とは、血液検査(血液培養)で血液の中に菌が実際にいることが確認された状態を指します。つまり、「血液の中に菌がいる」ことが証明された感染です。菌血症が起こる感染症は重いことが多く、その結果として、敗血症のような重い状態になることもあります。
一方で、敗血症は、感染によって体全体に異常な反応が起こり、命に関わる臓器障害を引き起こす病態です。重要なのは、敗血症の診断には「血液に菌がいること(菌血症)」が、必ずしも必要ではないということです。
つまり、菌血症は「血液の中に菌がいる状態」、敗血症は「感染によって体の臓器がダメージを受けている状態」であり、この2つは同じものではありません。
ただし、重い敗血症(例えば敗血症性ショック)の場合には、菌血症を伴っている可能性が高くなるという関係性はあります。
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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