低カルシウム血症の原因は何がありますか?

副甲状腺機能低下症、ビタミンD欠乏、吸収不良、慢性腎不全などがあります。

解説

低カルシウム血症の原因は、副甲状腺ホルモン(PTH)の異常と、PTHに関連しないものの2つに分類されます。

PTHの異常では、副甲状腺機能低下症が主な原因であり、

  • 手術後の副甲状腺機能低下
  • 自己免疫性副甲状腺炎
  • 遺伝性疾患(DiGeorge症候群、Kenny-Caffey症候群など)
  • 低マグネシウム血症
  • 放射線治療

などが含まれます。

PTHに関連しないものには、

  • ビタミンD欠乏や吸収不良
  • 慢性腎不全
  • 肝不全
  • 骨疾患(骨軟化症、骨硬化症)
  • 急性膵炎
  • 敗血症
  • 輸血によるクエン酸蓄積
  • 薬剤性(ループ利尿薬、ビスホスホネート、抗てんかん薬など)

などがあります。

また、ハングリーボーン症候群(副甲状腺機能亢進症に対して手術を行ったあとに、急激な低カルシウム血症を引き起こす状態)も原因となることがあります。​

公開日

最終更新日

医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科

濵﨑 秀崇 監修

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(参考文献)

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低カルシウム血症

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関連するQ&A

「低カルシウム血症」とはどのような病気ですか?

血液中のカルシウムの濃度が正常範囲より低くなる病気です。

低カルシウム血症ではどのような症状がありますか?

手足のしびれや異常感覚、けいれんなどが主な症状です。

低カルシウム血症には初期症状はありますか?

急性の場合は手足や口周囲の異常感覚、筋肉の痙攣が初期に現れる可能性があります。慢性の場合、初期症状はありません。

低カルシウム血症の場合、主にどのような治療をしますか?

カルシウムやビタミンDの補充を行います。急性で重い低カルシウム血症の場合、注射で治療します。

低カルシウム血症が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

原因にもよりますが、内科や内分泌科を受診してください。

低カルシウム血症が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?

神経や筋肉の症状がみられたら病院を受診してください。

低カルシウム血症のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

低カルシウム血症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

カルシウム製剤や活性型ビタミンD製剤で治療します。投与量が適切でないと高カルシウム血症等が起こります

低カルシウム血症で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

低カルシウム血症の原因を調べ直したり、薬の量や種類を調整したりする必要があります。

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