シスプラチン（ランダⓇ注）には、どのような効果がありますか？

シスプラチン（ランダⓇ注）は、がん細胞のDNAに結合してDNAの複製を妨げることで、細胞分裂を停止させて細胞死（アポトーシス）に導き、がん細胞の増殖を抑制する効果があります。薬の化学構造に白金（プラチナ：Pt）原子を持つことから、白金製剤と呼ばれています。

シスプラチン（ランダⓇ注）は、1983年に日本で初めて承認されて以来、多くのがんに対して有効性が認められており、通常は、子宮頸がんだけでなく、

• 睾丸腫瘍
• 膀胱がん
• 腎盂・尿管腫瘍
• 前立腺がん
• 卵巣がん
• 頭頸部がん
• 非小細胞肺がん
• 食道がん
• 神経芽細胞腫
• 胃がん
• 小細胞肺がん
• 骨肉腫
• 胚細胞腫瘍（精巣腫瘍、卵巣腫瘍、性腺外腫瘍）
• 悪性胸膜中皮腫
• 胆道がん
• 悪性骨腫瘍
• 子宮体がん（術後化学療法、転移・再発時化学療法）
• 再発・難治性悪性リンパ腫
• 小児悪性固形腫瘍（横紋筋肉腫、神経芽腫、肝芽腫その他肝原発悪性腫瘍、髄芽腫等）
• 尿路上皮がん

などの治療に用いられます。

なお、投与方法はがんの種類や患者さんの状態によってそれぞれ異なり、他の抗がん剤と組み合わせて使用されることもあります。