食道がん
「食道がん」とは、食道の内側を覆う粘膜の細胞ががん化することで発症する病気です。進行速度が速いがんであり、初期には自覚症状が乏しいため、早期発見が難しいのが特徴です。胸の違和感や声のかすれを自覚した場合には食道がんの可能性があるため、早めに消化器内科を受診しましょう。
医療法人社団明世会成城内科 消化器科
重松 秀 監修
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食道から発生するがんのことです。
食道がんの深さ(T)、リンパ節転移の程度(N)、はなれた臓器への転移の有無(M)によってステージ(病期)が決まります。大きく分けてステージⅠ~Ⅳがあります。
胃がんや大腸がんに比べて、食道がんは進行が早いです。
食道がん全体の5年生存率は約45%です。
50歳代以上の男性で、喫煙と飲酒の習慣がある人がなりやすいです。
男性の方が食道がんになりやすいです。
症状だけで自己判断することは難しいです。胸やけ、胸痛、げっぷ、嘔吐などの症状が続く場合は消化器内科を受診しましょう。
逆流性食道炎が食道がんの原因となる可能性があります。
食道がんの5年生存率は、早期発見できた場合で75%以上、遠隔転移をきたしている場合で20%程度です。
食道がんは主に、リンパ節、肺、肝臓、骨などに転移します。
食道がんは50歳以上、特に60~70歳台の方にできやすいです。
非常に低く、1年で10万人あたり0~0.1人程度と言われています。
化学療法を併用した場合、StageⅠの4年生存率80.5%、StageⅡ/Ⅲの5年生存率37%です。
胃ろうを造設することでは、余命は左右されません。
手術ができない原因にもよりますが、ステージⅣの場合、5年生存率は8%程度です。
T(腫瘍の浸潤の深さ)、N(リンパ節転移)、M(遠隔転移)の3つの要素でステージが決まります。
飲み込めない、息が苦しい、痛みなどの症状が生じることがあります。
個人差がありますので、一概に言えません。
食道がんの進行速度と年齢の関係は、はっきりとはわかっていません。
生存率は、診断された時点でのがんの進行度(ステージ)や患者さんの健康状態によって大きく異なります。
状態には個人差がありますが、痛みや苦しみができるだけないようにすることが大切です。
3週間程度が一般的ですが、個人差があります。
食べるものに制限はありませんが、ゆっくりよく噛み、やわらかいものを食べるようにしましょう。
症状について
喫煙、飲酒、肥満、胃食道逆流症やバレット食道などの病気は、食道がんの原因として挙げられます。
飲食時のつかえる感じや胸の違和感、胸の痛み、体重減少、吐血、便が黒くなるなどの症状があります。
早期の食道がんでは症状がほとんどありません。 飲食の際に軽度の違和感、痛みなどの初期症状がおこることもあります。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
食道がんの初期段階では、無症状のことがほとんどです。がんが進行すると、食事の際のつかえ感やげっぷなどの症状が起こる場合があります。
食道がんがリンパ節転移すると、転移したリンパ節の部位によってさまざまな症状をきたします。
食道がん末期は嚥下困難や痛み、声のかすれ、呼吸困難などが現れます。
「よくむせる」ことが、必ずしも食道がんの症状とは限りませんが、関連する場合もあります。
嚥下障害、体重減少、胸背部痛などが考えられます。
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(参考文献)
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