食べられなくなったら、余命(生存率)は長くないということですか?

個人差がありますので、一概に言えません。

解説

食道がんにおいて、食べられなくなるという状況にはいくつかの可能性があります。

まず、病変によって食道が狭くなり、食べ物が通過できないために食べられない、という状況が考えられます。

これを食道狭窄と言い、そのままではほとんど食事が摂れなくなるため、治療の必要な状態です。具体的には、ステント治療やバイパス手術などで治療を行います。

もうひとつは、病気が全身に広がり、全身状態が悪化した結果、食事を以前より摂れなくなるという状況も考えられます。

物理的に食べ物が通れなくなる先の状態と異なり、このような状況は全身状態の低下からきているため、特定の治療を行うというよりは、食べやすいものを食べる、痛みなどの症状があれば痛み止めでしっかり鎮痛をする、などの対応で少しずつ食べられるように期待する、という方針となる場合が多いです。

このように、食道がんで食べられなくなる状況としては、いくつかの可能性が考えられます。

体の状態は個々の患者さんごとに異なり、食べられなくなることで一概に「長くない」とは言えません。

症状や今後予想される経過については、担当医とよく相談しましょう。

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最終更新日

医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科

石川 翔理 監修

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