食道がんのTNM分類について教えてください。
T(腫瘍の浸潤の深さ)、N(リンパ節転移)、M(遠隔転移)の3つの要素でステージが決まります。
食道がんのTNM分類は、がんの進行度を評価する基準で、治療方針を決める際に重要です。
食道がんでは、以下の要素を基に分類されます。
T(原発巣の広がり)
がんが食道の壁(粘膜、粘膜下層、筋層、外膜)にどの程度浸潤しているかを示します。
T1は浅い層にとどまる早期がんで、数字が大きくなるごとに深達度が深くなり、T4は周囲の臓器(大動脈や気管など)に広がる進行がんを意味します。
N(リンパ節転移)
がんが転移したリンパ節の数を評価します。N0は転移なし、N1以上は転移が認められる状態です。
M(遠隔転移)
がんが肝臓や肺などの遠隔臓器に転移しているかを表します。M0は転移なし、M1は転移ありとされ、M1の場合はStage IVに分類されます。
この分類に基づいて、食道がんの病期(Stage 0~IV)が決まり、治療法の選択に活用されます。正確な診断が予後改善の鍵となります。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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