パクリタキセル(タキソールⓇ)では、どのような副作用がみられますか?
骨髄抑制、末梢神経障害、消化器症状、アレルギー反応、脱毛などがあります。
パクリタキセル(タキソールⓇ)の主な副作用には、骨髄抑制、末梢神経障害、消化管障害、心血管系の問題などがあります。
特に末梢神経障害によるしびれや痛みは頻度が高く、生活の質に大きく関わるため適切な管理が重要です。
以下に詳細を示します。
重大な副作用
- ショック(0.2%)、アナフィラキシー(0.3%)
- 白血球減少等の骨髄抑制
- 末梢神経障害、麻痺
- 急性呼吸窮迫症候群(0.1%未満)
- 難聴(0.2%)、耳鳴(0.5%)
- 重篤な腸炎
- 腸管閉塞(1.6%)、腸管麻痺(0.1%)
- 膵炎(0.1%未満)
- 急性腎障害(0.2%)
- 中毒性表皮壊死融解症(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)
- 播種性血管内凝固症候群(DIC)(0.1%)
- 腫瘍崩壊症候群(頻度不明)
- 白質脳症(可逆性後白質脳症症候群を含む)(頻度不明)
その他報告されている副作用(頻度:20%以上のもの)
- 悪心・嘔吐(35.1%)
- 脱毛(45.3%)
- 関節痛(32.3%)
- 筋肉痛(28.8%)
その他にも気になる症状があれば、すぐに医師・薬剤師へご連絡ください。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院 呼吸器内科
山形 昂 監修
(参考文献)
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