頭頸部癌
「頭頸部癌」とは、頭蓋骨の下から顔や首までの領域に発生するがんの総称です。喫煙や飲酒が主な危険因子で、口臭や歯の噛み合わせの問題、EBウイルス感染などがリスクを高めます。症状としては、耳、鼻、咽頭・喉頭、口腔内や甲状腺の異常がみられます。早期診断と治療が重要で、耳鼻咽喉科や歯科口腔外科を受診しましょう。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
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全体では喫煙、飲酒が挙げられます。口腔がんは、衛生状態不良、歯との接触、上中咽頭がんはウイルス感染などがあります。
5年生存率はがんの診断が早期で限局している場合には、原発部位ごとに異なります。詳しくは解説欄をご覧ください。
鼻・副鼻腔、口腔、咽頭・喉頭(のど)、唾液腺、甲状腺を指します(甲状腺を除く場合もあります)。
詳しくは解説内のサイトをご覧ください。
まれにがんであることもありますが、多くの場合は良性の病気によるものです。
まれに20代でも扁桃腺に扁平上皮がんや悪性リンパ腫などのがんができることはあります。
首のがんには、下咽頭がんや喉頭がん、甲状腺がんがあり、初期症状状には声のかすれやしこりがあります。
多くは鼻前庭炎や鼻副鼻腔炎、皮膚炎などの炎症性の病気が原因です。
首にしこりがある場合、首のリンパ節に転移した頭頸部癌の可能性も考えられます。
良性のしこりや腫れであることが多いですが、まれに頭頸部癌が原因のこともあります。
のどの炎症が原因であることが多いですが、頭頸部癌でも同様の症状が出ることもあります。
がんである可能性もありますが、多くは鼻もしくはのどの炎症が原因であることが多いです。
こめかみにしこりがある場合、頭頸部癌の可能性もありますが、その他の原因も考えられます。
頭頸部癌の可能性もありますが、鼻の奥の炎症であることが多いです。
頭頸部癌にはさまざまな部位のがんが含まれ、生存率も部位によって異なります。
頭頸部癌の中でも切除する部位によって術後の後遺症は異なります。
受診について
症状について
治療について
ステージI・Ⅱでは、手術あるいは放射線治療が、ステージⅢ・ⅣABでは、手術あるいは化学療法に放射線治療併用が選択されます。ステージⅣCでは薬物療法、対症療法が行われます。
抗がん剤治療も放射線治療も頭頸部癌の治療において重要な役割を果たします。
主に喉頭がんや下咽頭がんの再発で喉頭を摘出する場合に必要となります。
頭頸部癌の放射線治療には、味覚障害を含む副作用があります。
放射線の副作用による、味覚障害と粘膜炎に気をつけた食事をとることが大切です。
光免疫療法が受けられる病院一覧は以下の通りです。
光免疫療法には以下のようなメリットとデメリットがあります。
薬について
(参考文献)
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