後頭部にしこりがある場合、がんの可能性はありますか?
まれにがんであることもありますが、多くの場合は良性の病気によるものです。
後頭部にしこりがある場合、がんの可能性はありますが、必ずしもがんとは限りません。
しこりの原因には良性のものも多く、以下のようなさまざまな原因が考えられます。
良性の原因
リンパ節の腫れ
後頭部にはリンパ節があり、炎症によって腫れることがあります。風邪や頭皮の感染症などが原因となることが多く、通常は痛みを伴います。
脂肪腫
脂肪腫は皮膚の下にできる良性の脂肪の塊で、柔らかく動かせるしこりとして感じられます。痛みはないことが多いです。
粉瘤(アテローム)
皮膚の下にできるしこりで、皮脂腺が詰まることで発生します。良性であり、痛みが出る場合もあります。
良性の原因
後頭部にしこりがある場合でも、悪性腫瘍(がん)の可能性は低いですが、まれに以下のような悪性腫瘍が原因でしこりが発生することがあります。
リンパ腫
リンパ系のがんで、後頭部や首のリンパ節が腫れ、しこりとして現れることがあります。リンパ腫のしこりは、硬く痛みがないことが多いです。
皮膚がん
頭皮や後頭部に発生する皮膚がんも、しこりとして感じられることがあります。特に、メラノーマ(悪性黒色腫)や基底細胞がん、扁平上皮がんなどが考えられます。
がんの転移
他の部位で発生したがんがリンパ節や皮膚に転移し、後頭部にしこりとして現れることがあります。この場合、しこりは硬く、動きにくいことが特徴です。
公開日:
最終更新日:
真生会富山病院 耳鼻咽喉科
阿河 光治 監修
(参考文献)
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