テガフール・ウラシル(ユーエフティⓇ)の作用機序について教えてください。
この薬は、がん細胞のDNAやRNAの合成を邪魔することで、がんの増殖を抑えます。
テガフール・ウラシル(ユーエフティⓇ)は、テガフールとウラシルという2つの成分が配合された抗がん剤です。それぞれ、以下のような作用機序を持っています。
- テガフールは、体内でがん細胞の増殖を抑える「5-フルオロウラシル(5-FU)」という物質にゆっくりと変化します。この5-FUは、がん細胞が増えるために必要な遺伝情報(DNA)や、その設計図を作るのに必要な物質(RNA)の合成を阻害することで、がん細胞を死滅させたり、増えるのを止めたりします。
- ウラシルは、単独ではがんを攻撃する作用はほとんどありませんが、テガフールと一緒に使うことで、体内で5-FUが分解されることを防ぎます。これにより、特にがんのある場所(腫瘍内)で5-FUの濃度を高い状態に保ち、より効率的にがん細胞に作用するように助けます。
このように、このお薬は2つの成分が協力し合うことで、がん細胞への効果を高めています。 また、ホリナート・テガフール・ウラシル療法では、併用するホリナートという薬が5-FUの抗腫瘍効果をさらに強めると考えられています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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