肝がん

何らかの原因で、肝臓の中で細胞が無秩序に増え続けることで起こる病気です。

一般に他のがんよりも進行が早いと言われていますが、がんの種類やステージ、体の状態等の影響が大きく、一概には言えません。

肝細胞がん（HCC）とは肝がんの一種で、肝臓の細胞自体ががん化してしまう病気です。症状は他の肝がんと同様です。

がんのステージや肝機能によって大きく異なりますが、全年齢、全ステージを含めた5年生存率は40％ほどです。

一時的に肝臓からがんがなくなったとしても、肝臓はがんになりやすい状態のままなので、完治という言葉が使いにくいです。

がんのステージや肝機能によって大きく異なるため、余命について一概には言えません。

腹水や黄疸の有無で肝がんの余命は決まりません。

B・C型肝炎ウイルス感染、アルコール多飲が主な原因です。他臓器のがんが転移して起こることもあります。

お腹のしこりや張り、痛みが現れ、さらに進行すると、お腹に水がたまったり、肌や白目が黄色くなったりします。

初期症状はないので、健診で肝機能異常が指摘された場合には必ず医療機関を受診してください。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

早期の肝がんでは痛みがほぼありません。肝がんが進行すると、右上腹部の痛みが出ることがあります。

肝機能が低下して、皮膚や白目が黄色くなる「黄疸（おうだん）」が現れることがあります。

肝臓の状態や腫瘍（がん）の個数、大きさによって異なりますが、肝切除、動脈塞栓術、抗がん剤治療などが行われます。

肝臓へのダメージを増やさないためにも、飲酒量や食事のバランスに対して注意する必要があります。

穿刺局所療法、塞栓療法、薬物療法、放射線療法などの治療方法があります。余命については一概に言えません。

手術、穿刺局所療法、塞栓療法、薬物療法、放射線療法などがあります。総合的に判断して選択します。

肝がんが疑われる場合には、内科、消化器内科を受診しましょう。

肝がんの腫瘍マーカーには、AFP、PIVKA-Ⅱなどがあります。

BCLC分類はバルセロナ臨床肝がん病期分類のことで、ステージ（病期）ごとに適した治療法がわかります。

腫瘍マーカーの上昇がみられることがあります。血液検査と画像検査を組み合わせて診断します。

分子標的薬、抗がん剤、免疫チェックポイント阻害薬が用いられます。体調不良、手足の感覚異常など、多くの副作用があります。

手術療法、塞栓療法、焼灼療法等の治療を行う可能性があり、条件を満たせば、肝移植を受けられる可能性もあります。