肝がん（肝臓がん）で腹水や黄疸が出た場合、余命はどのくらいですか？

腹水や黄疸の有無で肝がんの余命は決まりません。また、腹水や黄疸は主に肝機能の状態を反映しており、肝がんのステージ（病期）とは必ずしも一致しません。
肝がんのステージは、腹水や黄疸の有無ではなく、がんの数や大きさ、リンパ節転移や遠隔転移の有無にもとづいて決まります。

国立がん研究センターの統計によると、肝がんのステージ別の実測5年生存率（死因に関係なく5年後に生存している割合）は以下の通りです。

• I期： 56.1%
• II期：40.6%
• III期：14.2%
• IV期：3.9%

ただし、肝がんのステージだけで余命が決まるわけではありません。余命は、年齢や持病、治療内容や全身状態など、さまざまな要因によって異なります。
病気の見通しや治療方針については、必ずかかりつけの医師にご相談ください。