肝がんが完治する確率は、ステージごとにそれぞれどのくらいですか?
5年生存率は、ステージI~IIでは60~70%、ステージIVでは5%未満です。
5年生存率は、ステージI~IIでは60~70%、ステージIVでは5%未満です。肝がんは、ステージが進行していない段階では根治(完治)を目指した治療を行います。早期のステージの肝がんは基本的に特定の部位に留まっており、手術や焼灼治療でその場所だけを治療することで、がんを身体の中からなくすことを目標にします。
「完治」を5年以上の長期生存と仮定すると、ステージI~IIの比較的早期のがんでは、肝切除や局所治療ができる場合が多く、5年生存率は切除で60~70%という報告があります。一方で、遠隔転移をしているステージIVの肝細胞がんでは、5年生存率は非常に低くなり、概ね5%未満と報告されています。
ただし、肝がんの中でも肝細胞がんは、背景に肝硬変があることが多く、ひとつのがんが治療できたとしても、その後、違う場所に多発する可能性があります。そのため、治療後も定期的な画像検査が必要です。
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(参考文献)
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医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
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