脂肪肝
「脂肪肝」とは、肝臓に中性脂肪がたまった状態のことを指します。主な原因には食べ過ぎ、アルコールなどの飲み過ぎ、運動不足、肥満などが挙げられます。対処せずに放置してしまうと、肝炎や肝硬変などの危険な病気に発展するおそれがあるため、脂肪肝の疑いがある場合は、余分な脂肪の燃焼のためにバランスの良い食事や適度な運動を取り入れて、日々の生活習慣の改善をしましょう。
新潟大学大学院医歯学総合研究科 消化器科
吉岡 藍子 監修
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肝臓に中性脂肪がたまった状態のことです。 放置すると肝炎などを引き起こします。
特徴的な症状は特にありません。
肝炎や肝硬変になってしまうことがあります。
アルコールをほとんど飲まない人に起こる脂肪肝「非アルコール性脂肪肝疾患」のことです。
NAFLDのうち、肝硬変や肝がんへと進行するおそれのある「非アルコール性脂肪肝炎」のことです。
むくみ、黄疸、腹水などが見られるようになります。
肝不全や肝がんなど、致命的な病気に発展するおそれがあります。
およそ5〜10年程度で肝硬変になることが多いです。
病状が進行した肝硬変患者さんの場合、3年間で10人のうち7人が亡くなるという過去のデータがあります。
脂肪肝炎そのものので突然死する可能性は低いですが、心臓や血管の病気につながって突然死するリスクがあります。
脂肪肝以外の肝臓の病気や、胆のうの病気、心臓の病気、甲状腺の病気などの可能性もあります。
治療について
治療の中心は食事療法と運動療法です。
治すというより「付き合っていくもの」と考えましょう。
糖質・脂質のとりすぎを避け、バランスのいい食事を心がけましょう。
一日あたり30分以上の有酸素運動や筋力トレーニングを継続的に行いましょう。
有酸素運動全般が有効だと考えられています。また、レジスタンストレーニングでも、同等の効果があります。
「脂肪肝だからバナナが禁止」ということはありません。 ただし、果糖を多く含む果物の摂りすぎには注意が必要です。
食事や運動などの生活習慣の見直しで、肝硬変への進行を防ぐことができます。
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