C型肝炎から肝がんになった場合の生存率（余命）はどのくらいですか？

C型肝炎から肝がんになった場合、進行度や肝機能によりますが、例えば、肝切除となった場合の5年生存率は60〜70％とされます。C型肝炎は、かつては患者さん数が非常に多く、肝細胞がんの原因としても主なもののひとつでした。現代ではウイルスに対する治療が進歩し、C型肝炎から肝がんになる患者さんの数は以前より減っています。

C型肝炎から肝がんになった場合の治療方針や余命も、一般的な肝細胞がんと大きく変わるところはありません。ほかの原因の場合と同様に、多くは肝機能が非常に低下し、肝硬変となった肝臓からがんが発生します。1ヶ所を治療しても、数年経過すると別の場所から再発し、治療を繰り返す必要がある、ということも珍しくありません。そのため、残された肝機能を考慮しながら治療を進めていく必要があります。

具体的な生存率は、病変の進行度や肝機能の影響を大きく受けますが、例えば肝機能がよく切除が可能な場合、肝細胞がんで切除を行った場合の5年生存率は60～70%との報告があります。