アテゾリズマブ(テセントリクⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

主なものとして、疲労、下痢、吐き気、食欲減退、便秘、発疹、関節痛、貧血、発熱などが報告されています。

解説

アテゾリズマブ(テセントリクⓇ)の主な副作用として、以下が報告されています。

など

また、まれではありますが、重大な副作用として以下のようなものが報告されています。

このような症状や気になることがある場合には、主治医または薬剤師に相談してください。

間質性肺疾患(2.8%)

発熱、息苦しいなどの症状がみられることがあります。

肝機能障害

  • AST増加(5.8%)
  • ALT増加(5.8%)
  • Al-P増加(1.8%)
  • γ-GTP増加(0.8%)
  • ビリルビン増加(1.4%)など
  • 肝炎(0.8%)
  • 硬化性胆管炎(頻度不明)

食欲不振、吐き気、嘔吐、体がだるい、白目や皮膚が黄色くなる、かゆみ、発熱、上腹部の痛みなどの症状がみられることがあります。

大腸炎(1.2%)、重度の下痢(1.3%)

嘔吐、腹痛、持続する下痢、何度も水のような便が出る、便に血が混じる、体がだるいなどの症状がみられることがあります。

膵炎(0.1%)

強い腹痛、背中の痛み、お腹が張る、吐き気、嘔吐、体重が減る、喉が渇く、尿量が増える、皮膚が黄色くなる、油っぽい下痢が出るなどの症状がみられることがあります。

1型糖尿病(0.1%)

体がだるい、のどの渇き、尿の量が増える、意識の低下などの症状がみられることがあります。

甲状腺機能障害

など

汗をかきやすい、胸がドキドキする、体がだるい、寒がりになるなどの症状がみられることがあります。

副腎機能障害

  • 副腎機能不全(0.5%)
  • 急性副腎皮質機能不全(0.1%未満)

など

体がだるい、意識の低下、意識の消失、嘔吐、食欲不振、発熱、冷汗が出る、顔面蒼白、手足が冷たくなるなどの症状がみられることがあります。

下垂体機能障害

など

体がだるい、頭がぼーっとしたり意識がうすれたりする、血圧低下などの症状がみられることがあります。

脳炎(0.2%)、髄膜炎(0.2%)、脊髄炎(頻度不明)

発熱、頭痛、意識の低下、うなじがこわばり固くなって首を前に曲げにくい、両足のしびれ・まひ、尿・便が出にくい、尿・便失禁などの症状がみられることがあります。

神経障害

  • 末梢性ニューロパチー(3.3%)
  • 多発ニューロパチー(0.3%)
  • ギラン・バレー症候群(0.1%)

など

運動のまひ、手足のしびれ、指先のしびれ、歩行困難などの症状がみられることがあります。

重症筋無力症(頻度不明)

まぶたが重い、上まぶたが下がる、物がだぶって見える、筋肉の疲労感などの症状がみられることがあります。

重度の皮膚障害

  • 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
  • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
  • 多形紅斑(0.2%)

など

まぶたや目の充血、唇や口内のただれ、発疹、みずぶくれ、発熱、かゆみの激しい水疱などの症状がみられることがあります。

腎機能障害

  • 急性腎障害(0.4%)
  • 腎不全(0.4%)
  • 尿細管間質性腎炎(0.2%)
  • 腎炎(0.2%)

など

むくみ、頭痛、尿量が減るなどの症状がみられることがあります。

筋炎(0.2%)、横紋筋融解症(0.1%)

手足のこわばり、手足のしびれ、脱力感、筋肉の痛み、息苦しい、赤褐色尿などの症状がみられることがあります。

心筋炎(0.1%)

からだがだるい、発熱、吐き気、息苦しいなどの症状がみられることがあります。

血球貪食症候群(0.1%未満)

発熱、発疹、意識の低下、けいれん、異常な行動、リンパ節(首、わきの下、股の付け根など)のはれ、体がだるい、出血が止まりにくいなどの症状がみられることがあります。

Infusion reaction(薬剤点滴使用時の過敏性反応)(2.6%)

呼吸困難、意識障害、まぶた・唇・舌のはれなどの症状がみられることがあります。

発熱性好中球減少症(2.8%)

発熱、寒気、喉の痛みなどの症状がみられることがあります。

公開日

最終更新日

東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長

白石 達也 監修

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(参考文献)

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