頭頸部癌のステージ別の余命は、適切に治療した場合、それぞれどのくらいですか?
5年生存率はがんの診断が早期で限局している場合には、原発部位ごとに異なります。詳しくは解説欄をご覧ください。
がんの診断が早期で限局している場合、原発部位(発症する臓器・部位)により余命が異なります。
原発部位ごとの5年生存率(診断から5年後に生存している方の割合)は以下の通りです。
- 上咽頭・中咽頭:ステージI〜Ⅲ 50〜70%台、ステージⅣ 30%前後
- 鼻腔・下咽頭・口腔・喉頭:ステージI〜Ⅲ 30〜50%台、 ステージⅣ 20%台
上咽頭・中咽頭がん、唾液腺がんは適切に治療した場合、一般に余命が長く、ステージIでは5年生存率は70%を越えます。
一方、鼻腔・下咽頭・口腔・喉頭がんの余命は短く、ステージIの5年生存率は50%台です。
がんが進行し、遠隔転移を認めるステージⅣでは原発部位による余命の差が小さくなり、5年生存率は20〜30%台にとどまります。
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最終更新日:
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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「頭頸部癌」の原因やなりやすい人の特徴には、何がありますか?
全体では喫煙、飲酒が挙げられます。口腔がんは、衛生状態不良、歯との接触、上中咽頭がんはウイルス感染などがあります。
頭頸部癌が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
耳鼻咽喉科を受診してください。
頭頸部癌のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
頭頸部癌の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
ステージI・Ⅱでは、手術あるいは放射線治療が、ステージⅢ・ⅣABでは、手術あるいは化学療法に放射線治療併用が選択されます。ステージⅣCでは薬物療法、対症療法が行われます。
頭頸部とはどこを指しますか?
鼻・副鼻腔、口腔、咽頭・喉頭(のど)、唾液腺、甲状腺を指します(甲状腺を除く場合もあります)。
頭頸部癌のガイドラインについて教えてください。
詳しくは解説内のサイトをご覧ください。
後頭部にしこりがある場合、がんの可能性はありますか?
まれにがんであることもありますが、多くの場合は良性の病気によるものです。
20代でも扁桃腺にがんができることはありますか?どのような初期症状がみられますか?
まれに20代でも扁桃腺に扁平上皮がんや悪性リンパ腫などのがんができることはあります。
首にがんができることはありますか?どのような初期症状がみられますか?
首のがんには、下咽頭がんや喉頭がん、甲状腺がんがあり、初期症状状には声のかすれやしこりがあります。
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