イピリムマブ(ヤーボイⓇ)では、どのような副作用がみられますか?

主な副作用はかゆみや発疹などの皮膚症状や疲労感等で、重い副作用として大腸炎、下痢などがあります。

解説

イピリムマブ(ヤーボイⓇ)の主な副作用は、かゆみや発疹などの皮膚症状、疲労感などです。重い副作用としては、大腸炎、下痢などがあります。

重大な副作用

  • 大腸炎(6.6%,4.2%),消化管穿孔(1.3%,0.1%未満):発熱、腹痛、意識の低下などの症状がみられます。
  • 重度の下痢(4.0%,3.3%):何度も水状の便が出る、腹痛などの症状がみられます。
  • 肝不全,肝機能障害:意識の低下、白目や皮膚が黄色くなる、体がだるいなどの症状がみられます。
  • 重度の皮膚障害:発熱、全身の皮膚症状(赤くなる、ただれるなど)などの症状がみられます。
  • 下垂体炎(1.3%,3.2%),下垂体機能低下症(2.0%,1.2%),甲状腺機能低下症(1.3%,13.7%),副腎機能不全(1.3%,4.0%):発熱、意識の低下、体がだるいなどの症状がみられます。
  • 末梢神経障害:手足のしびれや痛み、手足に力が入らないなどの症状がみられます。
  • 腎障害:尿量が減る、体がだるいなどの症状がみられます。
  • 間質性肺疾患:息苦しい、発熱などの症状がみられます。
  • 筋炎(頻度不明,0.4%):筋肉の痛みや腫れ、筋力の低下などの症状がみられます。
  • 心筋炎(頻度不明,0.2%):体がだるい、胸痛、発熱などの症状がみられます。
  • Infusion reaction(0.7%,3.2%):瞼や唇の腫れ、動悸、意識の低下などの症状がみられます。
  • ぶどう膜炎(1.3%,0.4%):目のかすみや痛み、目の充血などの症状がみられます。
  • 脳炎,髄膜炎,脊髄炎:発熱、意識の低下、足のしびれなどの症状がみられます。

その他報告されている副作用(頻度:5%以上のもの)

[単独で使用した場合]

  • そう痒症(21.9%),発疹
  • 悪心,嘔吐,腹痛
  • 疲労(21.2%),発熱
  • 食欲減退

[他のお薬と併用した場合]

  • そう痒症(22.1%),発疹,斑状丘疹状皮疹
  • 下痢(22.2%),悪心,嘔吐
  • 甲状腺機能亢進症
  • 関節痛
  • 疲労(20.2%),無力症,発熱
  • 食欲減退,高アミラーゼ血症,高リパーゼ血症
  • 貧血

公開日

最終更新日

無所属 薬剤師

齊藤 由佳 監修

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