ビソプロロールフマル酸塩（メインテートⓇ）が禁忌(使用してはいけない)の病気にはどのようなものがありますか？

ビソプロロールフマル酸塩（メインテートⓇ）、以下の病気・状態の患者さんに使用すると病気を悪化させるおそれがあるので、使用してはいけません。

重度の徐脈（心拍数が少ないこと）および一部の不整脈

著しく心拍数が少ない場合や、房室ブロック（II、III度）、洞房ブロック、洞不全症候群などの一部の不整脈をお持ちの方

糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス

糖尿病の合併症である、糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスの患者さん

心原性ショック

心原性ショックという、心臓が原因で血圧が危険なレベルに下がる状態にある患者さん

肺高血圧による右心不全

肺高血圧（何らかの原因で肺にいく血管の圧力が上がってしまう状態）による右心不全の患者さん

強心薬、血管拡張薬を静脈内投与する必要のある心不全

心臓の働きを上げる「強心薬」、または「血管拡張薬」を静脈内投与する必要のある心不全の患者さん

非代償性心不全

非代償性心不全（急激に悪化した状態の心不全）の患者さん

重度の末梢動脈疾患

重度の末梢動脈疾患（手や足の血管が細くなったり詰まったりする病気）の患者さん

未治療の褐色細胞腫

未治療の褐色細胞腫（アドレナリンなどのホルモンが過剰に作られる病気）の患者さん

過敏症（アレルギーなどのある方）

過敏症など、アレルギーをお持ちの方

これらに該当する場合は、他の治療法を検討する必要があります。医師とよく相談し、適切な治療法を選択することが重要です。