右心不全
「右心不全」とは、心臓にある右側の部屋の機能が低下して起こる病態です。原因は、心筋梗塞など心臓の病気や、慢性閉塞性肺疾患などです。血液を肺へ送り出せずに血液が停滞し、下肢浮腫、肝臓などの臓器にもむくみが生じ、お腹の張り、吐き気、食欲不振などが起こります。循環器内科で検査、治療が可能です。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
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さまざまな原因で、心臓の右側の機能が低下する病態のことです。血液が心臓に戻りにくくなり、下肢のむくみや内臓の腫れ、胸水・腹水などが生じます。
心筋梗塞などの心臓の病気や、肺の病気が原因となります。
心不全入院をした場合、4年生存率は約50%とされています。
心不全が進行し、死に至ります。
右心不全は全身から血液が戻り、右心系が機能低下を起こした状態であり、左心不全は血液を全身に送り出す左心系の機能が低下した状態です。
右心不全では全身から血液が心臓に戻りにくくなるため、血液が体内にたまってしまうためです。
右心房や右心系に負担がかかっている状態です。
輸液や強心剤などの使用、人工心肺や人工心臓などの高度な医療機器が使用されることもあります。
症状について
下肢のむくみや体重増加、臓器の腫れ、胸水・腹水の貯留などが見られます。
体重増加、下肢のむくみ、疲れやすさ、息切れなどが起こりやすいです。
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
血液が心臓に戻りにくくなって滞るため、手や下肢に水分がたまり、浮腫(むくみ)が起こります。
血液が心臓に戻りにくくなり、肝臓に血液が滞ると、肝腫大(肝臓の腫れ)を起こします。
血液が心臓に戻りにくくなって滞るため、お腹の血管から血液中の水分がしみ出して、腹水が生じることがあります。
血液が心臓に戻りにくくなって滞るため、通常であれば血管内に吸収されるはずの胸水が吸収しきれなくなり、胸水がたまります。
息切れや呼吸困難、血圧低下、下肢のむくみ、腹水など、さまざまな症状が出現します
左心不全と一緒に起こった場合には生じることがあります。
血圧が低下し、だるさや冷え、めまい、頻脈が出現し、進行すると意識障害や臓器障害が生じることもあります。
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