褐色細胞腫
「褐色細胞腫」とは、副腎の中心部の髄質から発生する腫瘍で、重度の高血圧・高血糖・頭痛・吐き気・動悸・発汗過多などの症状が見られます。これらの症状があれば一般内科やかかりつけ医を受診しましょう。主な治療法は手術による腫瘍の摘出で、手術前には薬による血圧コントロールも行います。
医療法人社団メレガリ うるうクリニック関内馬車道 糖尿病・内分泌科
濵﨑 秀崇 監修
おすすめのQ&A
もっと見る病気について
「褐色細胞腫」とはどのような病気ですか?わかりやすく教えてください。
腎臓の上には副腎という小さな臓器があります。その中心部の髄質から発生する腫瘍です。
褐色細胞腫が悪性の場合、どのようなリスクがありますか?
転移して広がるリスクがありますが、転移前に悪性と診断することは困難です。
褐色細胞腫のスクリーニングとはなんですか?
褐色細胞腫が疑われる患者さんを、検査により振り分けることです。
褐色細胞腫の人の場合、死亡率はどれくらいですか?
手術による治癒切除をした場合には5年生存率は93.3%、10年生存率は74.7%とされています。
褐色細胞腫が発生する「副腎」とはなんですか?
副腎は、腎臓の上にある小さな臓器で、左右に1対ずつあります。
褐色細胞腫とカテコラミン(カテコールアミン)の関連性を教えてください。
褐色細胞腫では、カテコラミン(カテコールアミン)が過剰に分泌され、さまざまな症状が出ます。
褐色細胞腫とクロム親和性細胞の関係性を教えてください。
褐色細胞腫は、副腎髄質のクロム親和性細胞から発生する腫瘍です。
褐色細胞腫とパラガングリオーマ(ppgl)の違いを教えてください。
褐色細胞腫は副腎髄質で発生しますが、パラガングリオーマは副腎の外で発生します。
褐色細胞腫を放置した場合の余命(生存率)はどのくらいですか?
残念ながら、褐色細胞腫を放置した場合の余命に関する報告はありません。しかし、悪性の褐色細胞腫全体での5年生存率、10年生存率はそれぞれ、79.9%、63.9%です。
症状について
褐色細胞腫の原因や考えられる症状には何がありますか?
原因の約30~40%が遺伝によるものだと言われています。また、頭痛・動悸・発汗などの症状が見られます。
褐色細胞腫に初期症状はありますか?
頭痛・動悸・発汗・不安感などの症状が見られます。
褐色細胞腫では背中に痛みを感じますか?
骨に転移するなどした場合に背中が痛くなることがあります。
褐色細胞腫では血圧が急激に上がることがありますか?
さまざまな刺激により急激に血圧が上がることがあります。急激に血圧が上がり、症状が出る時はすぐに治療が必要です。
褐色細胞腫の場合、進行するとどのような症状がありますか?
高血圧、頭痛、動悸などの症状の他、糖尿病や脂質異常症になることもあります。
褐色細胞腫の手術後、痛みはありますか?また日常生活で気を付けることはありますか?
褐色細胞腫の術後に痛みが出る場合があり、術後しばらくは激しい運動などは控える必要があります。詳しくは主治医に相談しましょう。
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