褐色細胞腫を放置した場合の余命(生存率)はどのくらいですか?

残念ながら、褐色細胞腫を放置した場合の余命に関する報告はありません。しかし、悪性の褐色細胞腫全体での5年生存率、10年生存率はそれぞれ、79.9%、63.9%です。

解説

残念ながら、褐色細胞腫を放置した場合の余命に関する報告はありません。

褐色細胞腫は良性の場合が多いですが、悪性である場合に放置しておくと死に至る可能性があるため、適切な治療を受けることが大切です。

具体的には、悪性の褐色細胞腫の5年生存率、10年生存率はそれぞれ79.9%、63.9%です。しかし、切除術を行って治癒した場合の生存率はそれぞれ、93.3%、74.7%となります(2018年報告)

そのため、手術可能な病気では、比較的良好な予後が期待できるので、可能な限り外科的に腫瘍を摘出します。

公開日

最終更新日

富士在宅診療所 一般内科

本間 雄貴 監修

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関連するQ&A

「褐色細胞腫」とはどのような病気ですか?わかりやすく教えてください。

腎臓の上には副腎という小さな臓器があります。その中心部の髄質から発生する腫瘍です。

褐色細胞腫の原因や考えられる症状には何がありますか?

原因の約30~40%が遺伝によるものだと言われています。また、頭痛・動悸・発汗などの症状が見られます。

褐色細胞腫に初期症状はありますか?

頭痛・動悸・発汗・不安感などの症状が見られます。

褐色細胞腫では背中に痛みを感じますか?

骨に転移するなどした場合に背中が痛くなることがあります。

褐色細胞腫では血圧が急激に上がることがありますか?

さまざまな刺激により急激に血圧が上がることがあります。急激に血圧が上がり、症状が出る時はすぐに治療が必要です。

褐色細胞腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

高血圧・頭痛・動悸などの症状があればまずは一般内科やかかりつけ医を受診し、必要な検査を受けましょう。

褐色細胞腫はどのように診断しますか?

血液中・尿中のホルモンの数値の測定とCT・MRIの検査で診断します。

褐色細胞腫の場合、主にどのような治療をしますか?

手術により腫瘍を摘出します。また、手術の前には薬による血圧コントロールを行います。

褐色細胞腫の場合、進行するとどのような症状がありますか?

高血圧、頭痛、動悸などの症状の他、糖尿病や脂質異常症になることもあります。

褐色細胞腫が悪性の場合、どのようなリスクがありますか?

転移して広がるリスクがありますが、転移前に悪性と診断することは困難です。

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