オマリズマブ（ゾレアⓇ）の作用機序を教えて下さい。
好塩基球や肥満細胞の働きを阻害することで、炎症を抑えます。
好塩基球や肥満細胞などの炎症に関わる細胞の表面上には、高親和性受容体（FcεRI）という受容体が存在します。この受容体とIgE抗体が結合することで、好塩基球や肥満細胞は活性化し、炎症を引き起こします。
オマリズマブ（ゾレアⓇ）はヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体であり、IgE抗体と特異的に結合する物質によって構成されています。
IgE抗体と結合することで、IgE抗体と高親和性受容体（FcεRI）の結合を阻害し、好塩基球、肥満細胞などの炎症細胞の活性化を抑制します。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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