ファモチジン(ガスターⓇ)には、どのような効果がありますか?
このお薬は、胃潰瘍、逆流性食道炎などの治療や胃炎による胃粘膜の改善に使用されます。
ファモチジン(ガスターⓇ)の経口剤は、主に胃や十二指腸の潰瘍、消化管からの出血(消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎によるもの)、逆流性食道炎、ゾリンジャー・エリソン症候群といった病気の治療に使われます。
また、急性胃炎や慢性胃炎が悪化した際にみられる、次のような胃粘膜の症状を改善する効果も期待できます。
- びらん(ただれ)
- 出血
- 発赤(赤み)
- 浮腫(むくみ)
このお薬は、胃の壁にある細胞(胃酸を出す細胞)の「H2受容体」という場所をブロックすることで、胃酸の分泌を強く抑えます。さらに、胃の粘膜への血流を増やし、胃を守る力(防御因子)を強める働きも持っています。
健康な成人での試験では、20mgの服用で胃酸分泌が71.6%から99.6%抑制され、この効果は12時間以上続くことが報告されています。また、消化性潰瘍や胃炎の患者さんを対象とした試験で有効性や安全性が確認されています。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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