十二指腸潰瘍

胃酸の消化作用によって十二指腸の粘膜が傷つき、痛みや出血を引き起こす病気です。

アルコールやコーヒー、辛いものなどといった刺激の強いものを避け、消化の良いものを食べましょう。

早めに治療をして出血や穿孔（穴があくこと）を予防すれば、死亡することはほとんどありません。

ストレスのみで十二指腸潰瘍になることはまれですが、ストレスによって十二指腸潰瘍ができやすくなります。

重症度によっては入院が必要な場合もあります。通院治療の場合は必ずしも休職の必要はありませんが、症状によっては休むことも重要です。休職の日数については会社と相談しましょう。

潰瘍はがんの原因にはなりませんが、がんが潰瘍を作ったり、潰瘍の原因であるピロリ菌が胃がんを起こしたりすることがあります。

ピロリ菌感染と薬剤が主な原因です。その他にはストレス、喫煙や特定の病気などが原因となります。

空腹時や夜間の腹痛が主な症状です。その他にも、胸焼けや吐き気、吐血や黒い便、ふらつきなどがあります。

初期症状で多いのが腹痛です。空腹時にみぞおちのあたりが鈍く焼けるように痛みます。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

がんのようなステージングはありませんが、治癒の過程によって多少症状は異なります。

ピロリ菌の除菌、または、胃酸を抑える薬での治療を行います。出血などの合併症がある場合は、内視鏡治療や手術が必要な場合もあります。

自然治癒することもありますが悪くなる場合もあるため、十二指腸潰瘍が疑わしい場合は一度病院を受診しましょう。

空腹時にみぞおちが痛む場合、便が黒い場合は消化器内科を受診しましょう。