十二指腸潰瘍の場合、主にどのような治療をしますか?
ピロリ菌の除菌、または、胃酸を抑える薬での治療を行います。出血などの合併症がある場合は、内視鏡治療や手術が必要な場合もあります。
十二指腸潰瘍が重症化すると、穿孔(穴が開くこと)や狭窄、出血などの合併症を起こすことがあります。これらの症状がある場合は、まずその治療を優先します。
具体的には、以下のような手法があります。
外科的手術
穿孔部位の閉鎖や、狭窄部位以外の食べ物の通り道を作るバイパス術など
内視鏡治療
内視鏡による止血や、狭窄部位の拡張など
保存的加療
絶食や、鼻から管を入れて十二指腸に食事が通らないようにし、胃酸を抑える薬を併用して十二指腸への負担を減らした上で自然治癒を待つ方法
合併症がない場合は、通常の十二指腸潰瘍の治療を行います。
まず、ピロリ菌の感染がある場合はその除菌を行います。除菌は飲み薬で行い、3種類の薬を1週間服用します。
ピロリ菌の感染がない場合は、胃酸を抑える薬での治療がメインになります。痛み止めが原因の場合は、その薬剤を中止します。
横浜医療センター 消化器科
川崎 千瑛 監修
(参考文献)
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