十二指腸潰瘍で死亡することはありますか?
穿孔や出血の合併症が、命に関わることがあります。
十二指腸潰瘍は、重症の場合には命に関わることがあります。特に重大な合併症として、十二指腸穿孔と十二指腸出血があります。
十二指腸穿孔とは、十二指腸に穴が開くことです。十二指腸潰瘍では粘膜が障害され、十二指腸の壁が薄くなります。より重症となると、潰瘍が深くなり、その部分の十二指腸壁は非常に薄くなります。この部分から十二指腸に穴が開き、お腹の中に十二指腸の内容物(食物や胃酸)が漏れ出ることになります。穿孔した場合には腹膜炎となり、命に関わります。
その他に、十二指腸出血の合併症もあります。潰瘍部で血管が壊れ、その部分から出血します。出血の量が多い場合には、輸血が必要になることもあり、危険な合併症のひとつです。
このように、十二指腸潰瘍は時に命に関わることもある病気です。十二指腸潰瘍と診断された方で、急な腹痛や黒色便が見られた場合には、ただちに消化器内科を受診しましょう。
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
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