スピロノラクトン(アルダクトンⓇA)に禁忌(使用できない場合)はありますか?
体内のカリウムの量が多い、または多くなる可能性のある方には使用できないことがあります。
スピロノラクトン(アルダクトンⓇA)は、以下のような患者さんに対して使用することができません。
- 高カリウム血症の方
- 尿が出ない、または急性腎不全の方
- アジソン病の方
- タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンなどの薬剤を使用している方
- スピロノラクトンの過敏症になったことのある方
以下により詳しい説明を記載します。
高カリウム血症の方
スピロノラクトンは腎臓でのカリウム排せつを抑制する作用があり、高カリウム血症が悪化するおそれがあります。
尿が出ない、または急性腎不全の方
腎機能をさらに悪化させるおそれがあります。また、急性腎不全では、腎臓からのカリウム排せつが低下しているため、スピロノラクトン使用により、高カリウム血症が誘発されたり、悪化したりする可能性があります。
アジソン病の方
アジソン病では、副腎というアルドステロンを産生する器官の機能低下により、カリウムの排せつ障害が起こります。そのため、スピロノラクトン使用が強まり、高カリウム血症となるおそれがあります。
タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノン、ミトタンなどの薬剤を使用している方
タクロリムス、エプレレノン、エサキセレノンでは、相乗効果により高カリウム血症に陥る可能性があります。ミトタンは、スピロノラクトンによって作用が阻害される可能性があります。
東日本橋内科クリニック 循環器内科 院長
白石 達也 監修
(参考文献)
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