アスピリン(バイアスピリンⓇ、キャブピリンⓇ、タケルダⓇ、バファリン配合錠A81Ⓡ)にはどのような副作用がありますか?
最も懸念される副作用は、出血しやすくなることであり、特に胃や腸からの消化管出血が問題となりやすいです。
アスピリンには血液を固まりにくくする作用がありますが、副作用として出血傾向を助長してしまうという側面があります。
また、アスピリンが阻害するプロスタグランジンという物質は、胃や十二指腸の粘膜を保護する作用もあるため、それを阻害することで胃・十二指腸潰瘍の原因となることもあります。
そのため、特に消化管(胃や腸など)の粘膜障害による出血が最も問題となりやすいです。
それ以外にも、脳出血などの頭蓋内出血や皮下出血(アザができやすくなるなど)を引き起こしやすくなります。怪我をした際にも、血が止まりにくくなります。
消化管や頭蓋内の出血が生じると、重症化したりと命に関わることもあるため注意が必要です。
他にも特有の副作用として、アスピリン喘息という、アスピリンに対する過敏症を生じ、息切れや呼吸困難、咳症状などの呼吸器症状を引き起こすことがあります。
それ以外の主な副作用としては、以下のようなものがあります。
- 肝機能障害
- 皮疹(蕁麻疹や薬疹)
- アナフィラキシー反応
など
このような症状や、気になることがある場合には、医師または薬剤師に相談してください。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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