ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩(エクメットⓇ)には、どのような効果がありますか?
2型糖尿病の血糖コントロールを改善する効果があります。
ビルダグリプチン・メトホルミン塩酸塩(エクメットⓇ)は、選択的DPP-4阻害薬であるビルダグリプチンとビグアナイド系薬であるメトホルミンという、2種類の糖尿病治療薬を組み合わせた配合剤です。これら2つの成分の作用により、血糖値が高すぎる状態(高血糖)を改善し、2型糖尿病の治療に使われます。
ただし、この薬は、ビルダグリプチンとメトホルミン塩酸塩を一緒に使う治療が適切だと医師に判断された場合にのみ使用されます。また、糖尿病治療の基本である食事療法や運動療法を十分に行ったうえで、それでも効果が不十分な場合に限り、医師の判断により処方されます。
国内で実施された臨床試験では、次のような患者さんで血糖コントロールの改善が確認されています。
- メトホルミン単独の治療で効果が不十分だった患者さんが、ビルダグリプチンを併用したところ、血糖値の指標であるHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)の値が改善した。
- ビルダグリプチン単独の治療で効果が不十分だった患者さんが、この薬を使用したところ、HbA1cの値が改善した。
無所属 薬剤師
齊藤 由佳 監修
(参考文献)
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