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クロナゼパム（リボトリールⓇ、ランドセンⓇ）の効果は何ですか？
新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修
クロナゼパムは、てんかん発作を抑制する薬です。小型（運動）発作、精神運動発作、自律神経発作に効果があります。
クロナゼパムは、てんかん発作を抑制する薬です。以下の発作に対しての改善効果が認められています。
- 小型（運動）発作（※1）
- 精神運動発作
- 自律神経発作
これらの発作のうち、どの発作の診断になるのかなどは、主治医に確認しましょう。
てんかんは、脳の神経細胞の異常な興奮が広がって起こる発作です。
クロナゼパムは脳内のベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABAという抑制性の神経伝達物質の作用を強めることで、脳を鎮静化（※2）させます。
また、「標準的治療：本態性振戦」p.316において、経験的に振戦、ミオクローヌス、筋けいれんなど（※3）、と記載あるように実臨床では、てんかんの病名が実際につかない場合も使用することがあります。手の震えや目の下のピクピクなど（※3）に対しての対症療法として試すことがあります。
※1 小型（運動）発作：ミオクロニー発作、失立（無動）発作、点頭てんかん（幼児けい縮発作、BNSけいれんなど）
※2 鎮静化：落ち着かせること、鎮めること
※3. 現時点（2024年8月）では、クロナゼパムには振戦、ミオクローヌス、筋けいれんなどや手の震えや目の下のピクピクなどに対する効能・効果は承認されていません
(参考文献)
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