ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピンⓇ)には、どのような効果がありますか?

このお薬は、腰痛や、首から肩、腕にかけて痛みが出る頸肩腕症候群などの痛みを和らげる効果があります。

解説

ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピンⓇ錠と注射液)は、体がもともと持っている痛みを抑える神経の働きを強めることで、痛みを和らげる効果があります。さらに、血流を良くすることで痛みの原因を改善したり、痛みや炎症を引き起こす「ブラジキニン」という物質の活動を抑えることで、痛みが軽くなるようにします。

これらの効果から、ノイロトロピンⓇ錠と注射液は、以下のような疾患の痛みなどの症状に使用されます。

  • 腰痛症: 慢性的な腰の痛みを軽くします。
  • 頸肩腕(けいけんわん)症候群: 首、肩、腕にかけての痛みを改善します。

錠剤は、以下の疾患にも用いられます。

  • 帯状疱疹後神経痛: 帯状疱疹のあとに残る、強い神経の痛みを和らげます。
  • 肩関節周囲炎: 五十肩」とも呼ばれる、肩の動かしづらさや痛みを治療します。
  • 変形性関節症: 関節がすり減ることで起こる痛みを和らげます。

注射液は、以下の疾患にも用いられます。

  • 症候性神経痛: 神経が関係する痛みを抑えます。
  • 皮膚疾患に伴うそう痒(かゆみ): 皮膚の病気によるかゆみを抑える効果があります。
  • アレルギー性鼻炎: 花粉やホコリなどによる鼻症状を軽くします(アレルギー反応のひとつである「好酸球」の集まりを抑えるためと考えられています)。
  • スモン後遺症状(冷感・異常知覚・痛み): 神経の異常によって感じる冷たさや違和感、痛みを和らげます。

お薬は患者さんの症状に応じて処方されます。不明点などがありましたら、主治医や薬剤師にご相談ください。

公開日

最終更新日

無所属 薬剤師

齊藤 由佳 監修

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