デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)には、どのような効果がありますか?
破骨細胞の働きを抑え、骨密度を高め、骨折リスクやがんの骨転移による合併症を防ぐ効果があります。プラリアⓇは骨粗鬆症に、ランマークⓇは骨転移などに使用。
デノスマブ(プラリアⓇ、ランマークⓇ)は、RANKLというタンパク質に結合することで、破骨細胞(骨を壊す細胞)の働きを抑える薬です。
RANKLは、破骨細胞の形成と活性化に必要なシグナルを送る物質であり、デノスマブはこのRANKLの働きを阻害することで、骨吸収を抑制します。その結果、骨密度が増加し、骨折リスクが低下します。
プラリアⓇは、主に閉経後骨粗鬆症や男性の骨粗鬆症、ステロイド性骨粗鬆症の治療に用いられ、腰椎や大腿骨などの骨密度を増加させ、椎体骨折、非椎体骨折、大腿骨近位部骨折などのリスクを低下させる効果があります。
一方、ランマークⓇは、がんによる骨転移や多発性骨髄腫などに伴う骨関連事象(骨折、脊髄圧迫、放射線治療の必要性など)の予防に用いられ、腫瘍による骨破壊の進行を抑制し、疼痛を軽減する効果があります。
ただし、デノスマブには、低カルシウム血症、顎骨壊死、皮膚感染症、投与中止後の骨折リスク増加などの副作用があるため、使用にあたっては医師の指導のもと、定期的な血液検査や歯科検診が推奨されます。
福岡ハートネット病院、井林眼科・内科クリニック 糖尿病・内分泌科 福岡ハートネット病院 糖尿病内科部長
井林 雄太 監修
(参考文献)
こちらの記事は参考になりましたか?
よろしければ、ご意見・ご感想をお寄せください。
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
undefined
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
疾患について分かりやすくまとまっています
1
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
2
一問一答なので 読むのが簡単
3
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
初めての方へ
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ